パンダの死体はよみがえる (ちくま新書)(2005/02/08)
遠藤 秀紀
商品詳細を見る今朝の日経新聞に、
京都大学霊長類研究所(進化系統研究部門
形態進化分野)の
遠藤秀紀
(えんどう ひでき)教授が自らの仕事を紹介していた。
遠藤秀紀
教授は、国立科学博物館に勤務していたときから、
動物の死体をとにかく集めては解剖し、標本にしてきたという。
そのため、最初は動物園の獣医師などからは嫌われる場面も
あったそうだが、今ではその理由も理解されるようになったとも。
現在、遺伝子研究ですべてがわかるかのように喧伝されているが、
その実、生物学の基本は観察し、解剖し、計測することによって
理解が深まるものであり、
遺伝子研究とは相互に補完する関係でこそあれ、
互いに機能を置き換えることはできないのだ。
さて、そんな
遠藤秀紀
先生の有名な業績がパンダの「親指」だ。
パンダの5本の指はすべて他のクマと同様、同じ向きにしか曲がらないので、
パンダには6番目の指が発達し、笹を掴むのに使っているとされていたもの。
たしかにその「指」の中には他のクマには見られない、発達した骨がある。
しかし遠藤らは、パンダがその指が「動かせない」、
すなわち、人間の親指のようには使えないことを発見。
貴重な
パンダの死体にCTやMRIといった最新の機器を使って調べた結果さらにもう一つの「指」と組み合わせることで
パンダが笹や木の枝を掴むことができるのだと結論した。
Carpal bone movements in gripping action of the giant panda (Ailuropoda melanoleuca).
Journal of Anatomy. 198(Pt 2): 243-6. (2001)パンダの死体はよみがえる
(ちくま新書)¥735 (税込)
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テーマ:自然科学 - ジャンル:学問・文化・芸術
- 2006/01/30(月) 18:01:44|
- Biology
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